30代での転職は厳しい?!転職限界説を乗り越える転職方法!

30代転職

人材業界では、30歳が転職のリミットという「30歳転職限界説」が唱えられています。
長年唱えられている定説ですが、この説は、果たして本当に正しいのでしょうか?30代を迎えた人の転職は厳しいのでしょうか?
キャリアアップを目指す転職や、長く居たからこそ嫌な部分が見えたため、シフトチェンジを図る転職や、はたまた結婚や出産といったライフイベントを機に踏み切る転職など。
30代での転職は様々なケースが考えられます。
厳しいと言われている30代の転職をより良いものにするには、どのようなポイントを抑え、どのように行動したら良いのでしょうか?
今回は、次の職場に骨を埋める可能性が高い30代の職場選びを、ワークハックスが持てる知見でバックアップします。

30代の転職理由ランキング

順位 転職理由 割合 前回比
1位 会社の将来性が不安 12.0% 0.4pt
2位 他にやりたい仕事がある 11.6% 0.0pt
3位 給与に不満がある 8.1% 0.1pt
4位 残業が多い/休日が少ない 5.4% -0.5pt
5位 専門知識・技術を習得したい 4.6% -0.4pt
6位 U・Iターンしたい 3.8% 0.3pt
7位 幅広い経験・知識を積みたい 3.2% -0.1pt
8位 業界の先行きが不安 2.8% -0.1pt
9位 雇用形態を変えたい 2.7% 0.4pt
10位 市場価値を上げたい 2.6% -0.4pt

大手転職エージェントDODAが2016年10月~2017年3月の期間で行った調査によると、30代の転職理由は、1位:会社の将来性が不安(12.0%) 2位:他にやりたい仕事がある(11.6%) 3位給与に不満がある(8.1%)となっています。
また、前年からの推移を見ると、会社の将来性が不安(0.4pt増) 雇用形態を変えたい(0.4pt増) U・Iターンしたい(0.3pt増)の項目が前年よりも増えていることが分かります。
まず特徴として、30代の転職者は、現在の職場や仕事内容に対して不安や不満を持っており、それらを解消するために転職するようです。
そして、今年は「会社の将来性」「雇用形態」「U・Iターン」といった転職理由が比較的多く見られました。
なぜ最初に30代の転職ランキングをご紹介したかと言うと、転職は、まずは自分の感情を言語化し、棚卸しすることから始まるからです。
多数派の30代転職理由を見て、これは私が(俺が)思っている転職理由と同じだ。と思えた場合は、その感情を軸に転職活動を進めていきましょう。
感情を整理する際の、自己分析のポイントですが、自分の感情や考えを美化するバイアスがかかりがちなので、特別な理由が無い限り第三者と対話型で進めていくことをオススメします。
項目別に転職エージェントをお薦めするので、当てはまるエージェントに相談してみてください。
会社の将来性が不安な人は
リクルートエージェントに相談
雇用形態を変えたい人は
パソナキャリア(PASONA CAREER)に相談
U・Iターンがしたい人は
DODA(デューダ)に相談

30代の転職方法

冒頭でも述べたように、30代の転職は、イコール今後一生骨を埋める会社選びと言っても過言ではありません。
そのため会社選びは、20代の頃と比べて、より慎重に丁寧に行わなければなりません。
自分がなぜ転職を行うのか。この部分については、重ね重ねですが、妥協せず十分に深堀りしてください。
もし、30代のあなたが転職に望む際、転職理由を誰よりも論理的にかつ熱く語れなければ、はっきり言って転職すべきではありません。(本当に過酷な労働環境で今すぐにでも辞めたい場合を除く)
これに基づいた上で、30代は具体的にどのような転職方法をすれば良いのか、年代別に説明していきます。

30代前半(30歳、31歳、32歳、33歳、34歳、35歳)の転職方法

  • 30歳(社会人8年目)
  • 31歳(社会人9年目)
  • 32歳(社会人10年目)
  • 33歳(社会人11年目)
  • 34歳(社会人12年目)
  • 35歳(社会人13年目)

大学新卒から働いて8年以上の実務経験を持つ30代前半の転職者は、基本的に即戦力として企業から期待されています。
実務経験、管理職経験、過去の実績、広い・太い人脈、高度な専門知識や技術などが評価されて、採用に至ります。
また、採用の際に人事からは、あなたがこうなりたいという思いや、主観的な自己PRよりも、「実際に何を経験して、何の成果を挙げてきたのか」をシビアに問われます。
事業部としての実績ではなく「あなたが何をしたか」です。厳しいことは覚悟しておいて下さい。
実績がある人は、それほど苦労なく転職を乗り切れますが、目立った実績がない人はかなり苦戦を強いられるでしょう。
リクナビネクスト』の調査によると、年収という側面で切り取ると30代前半の転職者で、年収がアップしている人は46.6%(年収ダウンは37.6%)と半数を切る形になっています。
会社への不満が解消されるなら・・・と安易に転職するのは、一概に良いとは言えません。退社によって得られる恩恵と、失う損失を天秤にかけて今一度考えてみてください。
それでも転職に踏切りたいという方には、これまでの経験とスキルが活かせる同業種への転職を強くお薦めします。(未経験の異業種に進みたい方は、大幅な年収ダウンや雇用形態が変わることも考えられます。)
実績に自信を持っている方には、キャリアアップが望める『ビズリーチ』のご利用をお薦めします。

30代後半(36歳、37歳、38歳、39歳)の転職方法

  • 36歳(社会人14年目)
  • 37歳(社会人15年目)
  • 38歳(社会人16年目)
  • 39歳(社会人17年目)

30代前半より苦戦を強いられるのが30代後半です。
リクナビネクスト』の調査によると、30代後半の転職者で年収アップがしている人は僅か28.8%(年収ダウンは54.2%)と分かっています。
30代後半ともなると、年収アップを目指した転職は厳しいです。
もし、年収アップを目的とした転職を考えているなら、今の会社を辞めてしまう前に『MIIDAS』で自分の市場価値をチェックしておくのがオススメです。
退職してからではリスクが大きすぎるので、早計な転職には十分に注意してください。
次に、企業は30代に対してどのような可能性を求めているのか、見ていきましょう。

30代を採用する時に企業が重視するポイント

リクナビネクストによると、企業が採用で重視するポイントは4つあります。

  1. ポテンシャル  :基礎学力や素養、職務遂行能力
  2. スタンス    :仕事に対する価値観や考え方
  3. ポータブルスキル:業界問わず活かせる仕事の強み
  4. テクニカルスキル:専門性が高く特定の領域で発揮される力
キャリアの考え方(出典:リクナビネクスト)

キャリアの考え方(出典:リクナビネクスト)

30代の転職者は「ポータブルスキル」と「テクニカルスキル」が重視されます。
30代、40代と年次を重ねれば重ねるほど、ピラミッドの階層が上になり、より「ポータブルスキル」や「テクニカルスキル」が評価の重要なポイントになります。また頂点に近ければ近いほど求人の選択肢の幅は狭くなります。
つまり、30代は現状で「具体的に何ができるのか」が重要視されるということです。
あなたが転職をする際の一つの指標としてお役立てください。

30代転職経験者の転職ケーススタディー

リクルートエージェント』に掲載されている転職ケーススタディーで、30代転職経験者の生の声も追っていきます。
現在のあなたの状況と見比べてみて下さい。

菅原さん(30歳)の転職ケース

外資系部品メーカーセールスエンジニア → 外資系装置メーカーセールスエンジニア
年収 : 570万円 → 620万円
希望 : 現場の意見が反映される風土の会社に行きたい

『「森を見て木を見ず」で、入社後に後悔』
前職での不満を解消できる会社を選んだつもりだったが…
外資系の部品メーカーでセールスエンジニアをしていました。
転職に踏み切ったのは、日本のビジネス風土にそぐわないやり方を本国から強いられることに耐えきれなくなったから。
お客さまと直に接する立場から上司に改善を訴えても、本国に伝えてくれている様子もない。
そこで、日本の商習慣をちゃんと理解して戦略を立てているような会社に移りたいと思ったんです。
独自で求人を探したところ、外資系装置メーカーA社が目に留まりました。
ワールドワイドに展開していて、その分野では世界でもトップクラスのシェア。営業戦略策定は現地法人に任せる方針で、各拠点の裁量権が大きい。日本での歴史も長い。
「ここしかない」という思いで応募し、スムーズに入社に至りました。
ところが、入社して間もなく、A社の欠点が目につくようになったんです。配属された支社の支社長と本社の営業部長の折り合いが悪く、コミュニケーションが全くとれていない。現場の問題点や改善策を提案しても、トップに届かないんです。
これじゃ、前の会社とほとんど変わりありません。
入社数ヵ月で、再び転職活動を開始。規模やブランドにこだわらずに探す
社内での意思疎通がうまく行っていないことが原因で、顧客からのクレームも多数寄せられていました。
それを処理しようにも、上司達の意見が対立している状態では前に進まない。
そんな環境だから、退職者も多い。その欠員補充のための募集を行い、入社したのが僕だったというわけです。
ここでは自分が思うような働き方ができないと考え、再度転職することにしたんです。
前回の転職活動では、企業の内情が事前につかめず失敗した。その点、リクルートエージェントなら表に出ていない裏情報も手に入ると思い、相談しました。
CA(キャリアアドバイザー)さんから、「前回は『会社』のデータや経営方針だけを見て失敗してしまったのですから、今回は『職場』を見て、自分が望む働き方ができるかどうかを見極めていきましょう」と言葉をかけられてハッとし、なるべくいろいろな企業を見てみようと思いました。
今度こそ失敗しない! 面接では相手の考えを聞くことに注力
規模を問わず複数の会社に応募しましたが、やはり前の会社を数ヵ月で辞めたことが足を引っ張って、書類選考はやや苦戦しました。安易な会社選びでムダな転職歴を作ってしまい、悔しいですね。
それでも、幸い面接に呼んでいただける会社もあります。企業研究として、ホームページに記されている事業理念や方針などにはもちろん目を通していきますが、それだけを鵜呑みにはしないようにしています。
1次面接では現場の責任者、最終面接ではトップが相手となるわけですが、こちらから積極的に質問して、それぞれの考えを確認するよう意識しています。
そして最終的には、知名度や条件よりも、「風通しがよく、提案や意見が自由に言える環境かどうか」を重視して選びたいと思っています。
(出典:リクルートエージェント)

渡辺さん(37歳)の転職ケース

中堅電機メーカーマーケティング → 大手電機メーカーマーケティング
年収 : 850万円 → 880万円
希望 : 転職市場について情報収集したい/自分の経験が生かせる仕事がしたい

『スピーディーな行動で、絶好の機会をつかんだ』
早期退職制度を利用。ゆっくり考えようと思っていた矢先、目の前にチャンスが…
転職に踏み切ったのは、自分から望んでのことではありません。
中堅電機メーカー・A社でアジア市場のマーケティングに携わっていましたが、事業部の撤退が決まって…。会社に残りづらい空気を感じ、早期退職制度に手を挙げました。
とりあえず情報収集をしようとリクルートエージェントに相談したわけですが、突きつけられたのは厳しい現実。
CA(キャリアアドバイザー)さんは、マーケティングのスペシャリストとしての私のキャリアを高く評価してくださったのですが、それを求める企業がほとんどない現状では、「市場価値が高いとは言えない」ということでした。
けれど、一つだけチャンスがありました。大手電機メーカー・B社が非公開で採用活動をしているとのこと。
前職より企業規模は大きく、願ってもない求人です。
正直なところ、退職を機に1~2ヵ月骨休めでもしたいという気持ちもあったのですが、CAさんから「すぐに応募してください」と言われました。
「B社は、今は採用に意欲的ですが、来月には採用活動を打ち切るようです。動くなら今のうちです」と。私の経験を生かせる求人が少ない上、そんな裏事情を聞いたからには、のんびり構えてはいられません。すぐに応募書類を提出しました。
一次面接で、思いもよらないマイナス評価
B社が求める経験・スキルの条件はほぼクリアしていたので、書類選考は問題なく通過し、一次面接に進みました。
積み上げてきたキャリアには自信を持っていたし、それを伝えれば十分だろうと思っていたので、これといった対策や準備などはしませんでした。
しかし、それでは不十分であることがわかりました。
一次面接を終えた後、CAさんから伝え聞いた企業からのフィードバックは、「意欲を感じない」「本当にうちの会社でやっていく覚悟はできているのか?」という懸念がある、というものでした。
この年齢になれば、経験で勝負するものだと思っていたので、思いもよらない反応でした。
CAさんが言うには「渡辺さんと同じレベルの経験を持つライバルは大勢いる。その中から選ばれるためには、入社後に何がしたいのか、自分はどうなりたいのか、明確なビジョンを伝える必要がある」とのこと。
私の経験・スキルがあれば、企業は何の懸念もなく採用してくれるだろうと思っていたので、正直、この言葉には戸惑いました。
CAさんの「もう一度、原点に立ち返ってみましょう」という言葉を受けて、自分の強みと入社後に実現したいことを整理することにしました。
自分の「受け身姿勢」を反省。「転職の目的」を整理、アピールして成功
「マーケティング職としての自分の強みはどこにあるか」「やりがいを感じるのはどんなときか」「足りないと感じていた部分はどこか」「この転職によって、一番手に入れたいものは何なのか」……など、CAさんから投げかける質問に答えていくことで、転職の目的が整理できました。
その上で、「これから自分がやりたいのはこれである」「B社だからこそそれができる」というストーリーを組み立てていきました。
その作業をしたことで、これまでの自分が受け身な姿勢だったことに気づきました。
採用企業から「意欲を感じない」「本当にうちの会社でやっていく覚悟はできているのか?」と見られても仕方がないと思いましたね。
自分自身が納得できる志望動機を準備し、二次面接へ。
一次面接での懸念を払拭し、無事に内定を得ることができました。
それからわずか数日後、CAさんが予告していたとおり、B社は採用活動を打ち切ったそうです。
応募せず1~2か月骨休めなんてしていたら、今ごろどうなっていたか…。
私と同時期に退職したA社の元同僚の何人かは、しばらく旅行に行くなどして休暇を過ごしていたそうですが、転職活動に本腰を入れて半年たった今も、まだ転職活動を続けていると聞きます。
市場の厳しい現実と企業の採用動向を知り、危機感を持ってスピーディに動くことができてよかったと思います。
(出典:リクルートエージェント)

まとめ

30代の転職で必ずやるべき事は、エージェントを利用した自己分析です。
この自己分析がそもそも転職をすべきなのか、するとしたら、何を重視して働きたいのか、譲れないものは何なのかを明確にしてくれます。
近年の30代で比較的多くみられる転職理由は、「会社の将来性」「雇用形態」「U・Iターン」です。
これらの問題解決を得意とするエージェントを再度紹介するので、当てはまる方はご利用してみてください。
会社の将来性が不安な人は
リクルートエージェントに相談
雇用形態を変えたい人は
パソナキャリア(PASONA CAREER)に相談
U・Iターンがしたい人は
DODA(デューダ)に相談
自己分析は必ずやった方が良いのは揺るぎない事実ですが。まとめ部分で1点補足したい箇所があります。「30歳転職限界説」についてです。
一般的には、30代はポテンシャルを失った年代だ。新しいことを始めるのはもう遅いとなどと言われます。
当記事の論調も買い手市場に則した書き方だったため、読者の方にもそのように映ったかと思います。
しかし、転職をした管理人だから分かるのですが「なぜ35歳を超えると頑張らなくなるのか。それはロールプレイングゲームの終盤と同じだから。」この記事とか凄い共感できるんです。
個人的には、30代であろうとポテンシャルやスタンスも大事な要素だと思いますし、心踊る仕事に移るのは良い選択肢だと思うのです。
年代に関係なく、30代の「あなたの可能性」を求める企業は一定数ありますし、厳しいことに変わりはありませんが限界など無いと思っています。
市場としては、上記のような傾向にありますが、私個人としては夢や可能性を求める方々を応援したいと思ってます。
Facebookメッセージ』ではそういった方々を含め、多種多様なキャリアを築いてきた方の転職相談を行なっているので、是非お気軽にご連絡ください。管理人も転職活動の際に多くの人にお世話になったので、その人達への恩返しという意味も込めて、少しでもみなさんの人生を豊かにするためのお手伝いをしたいと思っています。
末筆になりますがみなさんの転職が成功しますことを心より願っています。